活動の概要

活動背景

こどもたちに対する学習支援の輪の拡張は、大きな課題の一つです。こども家庭庁の調査[1]によると、「将来に明るい希望がない」と考えている若者は33.1%でした。社会や家庭、学校など、さまざまな要因が重なり、将来の道筋が立てられなかったり、思うように学習ができない現状にある若者が存在することが考えられます。現に「ひとり親世帯」「不登校」「いじめ」といった問題が、こどもの教育機会を阻む要因になっています。近年拡がっている無料学習支援の活動は、希望するすべてのこどもに勉強をする機会を与える場として注目を集めています。

一方で、おとなたちの社会参画の機会の増加も、地域コミュニティーの改善に重要です。内閣府の調査によると、「社会に役に立ちたい」と考えているおとなは61.4%でした。しかし社会貢献のひとつである「ボランティア活動」には、日本の人口の17.8%しか参加していません。ボランティアは、その人の能力や経歴を存分に生かした自己実現のできる場です。学習支援ボランティアは、自分がいままで勉強してきたことを、こどもたちに伝えることができる活動です。

そこで、当団体は学習支援等の活動を通して、こどもたちが未来に希望の持て、大人たちが自信や誇りをもてる場を創造したいと考えています。

活動内容

本団体では、次の三つの活動を行います。

① 学習支援活動

中高生を対象とした無料の学習支援活動「無料塾ましろを定期開催しております。年齢の近い地元の20代前後の講師が、生徒さんに応じた個別指導を行います。現在は、長岡駅前の公共施設「まちなかキャンパス」やコワーキングスペースの一角をお借りして開催しておりますが、将来的には長岡支所地域にも活動を展開したいと考えております。

② 体験・機会の提供

芸術や科学体験の機会提供を行います。学校や塾で習うような座学だけでなく、芸術や科学などの体験も、こどもの知識や世界を拡げる上で重要です。

③ 進路に関する講演会やトークライブの開催

こどもたちが、さまざまな人や職業のことを知ることのできる講演会やトークライブを開催します。十人十色のキャリアを持つ大人たちから、人生経験や進路選択の決め手などをこどもたちに話してもらいます。

参考サイト

[1] 厚生労働省, 「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」, こども・若者の意識と生活に関する調査 15歳~39歳対象調査 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp), (確認日 2024年6月1日)
[2] 内閣府, 「社会意識に関する世論調査 (令和5年11月調査実施)」, 社会意識に関する世論調査(令和5年11月調査) | 世論調査 | 内閣府 (gov-online.go.jp)(確認日 2024年6月1日)
[3] 総務省, 「令和3年社会生活基本調査」, 令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要 (stat.go.jp)(確認日 2024年6月1日)